冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
いつもと違う感じ。
「ゆずの肌ってこんなやわらかいんだ」
「なぅ……触れちゃダメ……」
肌がうまく触れ合うように、ギュッてされてる気がする。
背中にも太ももにも埜夜くんの手が触れたまま。
「ゆずの心臓の音すごいね」
「っ……あ、う……ま、まって」
「なにが?」
「そ、そんなところに顔埋めないでぇ……」
これぜったいわざとだ。
それに、この角度の埜夜くんは甘えてるみたいで、余計ドキドキする。
「顔真っ赤」
「埜夜くんのせいだよ!」
「うん。俺のせいでいいし、ゆずが可愛い顔見せるのも俺だけでいいよ」
うぅ……もう心臓ひとつじゃ足りない……‼︎