冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
* * *
プールで遊んだあとは、約束通りかき氷を作ってくれることに。
ふわふわで真っ白のかき氷に、苺シロップと練乳をかけてとっても甘くて美味しかった。
そのあと晩ごはんはバーベキューをして、あっという間に夜を迎えた。
もうそろそろ寝る時間。
広いリビングでくつろいでいると。
「柚禾ちゃん……! こっちこっち!」
実海ちゃんがふたりに聞こえないように、こそっと耳元で。
「夜寝る部屋、柚禾ちゃんと栖雲くん同じにしたからね!」
「え⁉︎ ここ部屋たくさんあるのに⁉︎」
「細かいことは気にしない‼︎ ふたりっきりになれるチャンスなんだからっ」
「え、ちょっ……」
「これでふたりともラブラブまっしぐら~!」
実海ちゃんなんか暴走してない⁉︎
「よしっ、そうと決まればもう寝よう!」
「ま、まって実海ちゃ――」