冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
これから先の未来が、どうなっていくのかまだわからないけど。
自分の中に芽生えた気持ちを、大切にしていきたいなと思う。
わたしの両親みたいに。
「よしよし! 羽澄さんにそういう気持ちがあるなら大丈夫ね! 執事との恋愛だってオープンにしちゃっていいんだからね~」
「そ、それについてはノーコメントでおねがいします」
それから一時間くらい理事長さんと話して、迎えが来る時間になった。
理事長さんと門まで一緒に行くことに。
「今日のお迎えは栖雲くんも来るのかしら?」
「あ、はい。理事長との面談をすごく心配してました」
「あらま。きっと前のお嬢様かくれんぼのこと根に持ってるのね」
「ど、どうでしょう」