冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
「柚禾お嬢様の身の回りのお世話はもちろん、常にそばでお守りいたしますので」
さ、さっきの感じと違いすぎない?
一瞬危なそうな雰囲気があったけど、今はとっても真摯な執事っぽい。
そして、ここで衝撃の事実を知らされることに。
わたしは今年高校一年生で、通う学校も決まっていた。
なのに……急きょ、お嬢様学校と呼ばれる英華学園への入学手続きが進んでいるというのだ。
「学校まで変わるなんて聞いてない……!」
今までの生活が、こんな変わっていくなんて。
「やっぱり、わたしがお嬢様なんて何かの間違いじゃ」
「間違いではございません」
「今すぐここから脱走……」
「なりません」