冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
甘いよ……甘すぎるの。
こんなのじゃ、わたしの心臓ドキドキしすぎてもたないよ。
なんとか埜夜くんの暴走を止めて、いつも通り朝ごはんを食べて、制服に着替え終わった。
髪はいつも埜夜くんがやってくれる。
「埜夜くんはどんな髪型が好き?」
「ゆずがするならなんでも好き」
「うぅ、それじゃ答えになってないよ」
「んじゃ、ポニーテールにする?」
「う、うん。そうする」
毛先を軽く巻いてくれて、高めの位置でリボンも結ってくれた。
「ひゃ……急になに?」
後ろからギュッと埜夜くんが抱きしめてきた。
「んー……首筋見えるのいいなって」
うなじのあたりにチュッてキスされた。
「な、なっ……ぅ」
「こんなの他の誰にも見せたくない」