冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


さっきの埜夜くんの言葉の続き、聞きそびれちゃった。


たまに埜夜くんは、わたしに何か隠してるような言い方をするときがある。


あまり踏み込まないほうがいいのかな。でも気になったり……その繰り返し。


* * *


そんなこんなで調理実習は終了。


今日のお昼は、埜夜くんと中庭のテラスで過ごすことに。


さっきの調理実習で作った焼き菓子とカヌレも食べよう。


「埜夜くんと一緒に作ったら本格的なのできちゃったね」
 

「ゆずはお菓子作り壊滅的だったね」


「焼き菓子とかは苦手だけど、チョコレート作るのは得意なんだよ? 小さい頃よく作ってたから」


まだお父さんとお母さんと一緒に住んでいた頃、お菓子作りが得意なお母さんと、よく作ってた。


それをいろんな子に配ってたなぁ。


< 127 / 242 >

この作品をシェア

pagetop