冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


「あっ、えっと、そんな謝らないでください。わたしのほうこそ、いつも気を遣って食事を作ってくださってありがとうございます」


「いつも栖雲さんがとても気にされておりまして。柚禾お嬢様の食事には気を配るようにと」



そこまで埜夜くんは気を遣ってくれていたんだ。

それだけじゃない。


「柚禾ちゃん、そろそろ支度できた?」

「あっ……まだ終わってなくて」


何気なくそばにいてくれてる埜夜くんが、わたしが過ごしやすいように食事や時間管理をしてくれていたんだ。



わたしの知らないところで、埜夜くんの気遣いがたくさん見えた。


わたしも頼ってばかりじゃなくて、きちんと自立していかなきゃいけない。



すべての準備を終えて、ようやく学園へ。


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