冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


ただ小さい頃はいろいろ制限があって、乗れるものが少なかったんだよね。


「まず何から乗りたい? 今日はとことん付き合うよ」


「じゃあ、絶叫系を全制覇で!」


ひとりでいると、埜夜くんのことを考えてしまうから。


こうしてるほうが、何も考えなくて気が楽かも。


スマホのアプリで混雑状況とか調べて、空いてるものから乗っていくことに。


ジェットコースターとかフリーフォールとか、たくさんあってすごく楽しい!


「還琉くん! 次はこれ乗ろう!」

「柚禾はほんと昔から絶叫系好きだね」


「スリルがあって楽しいじゃん!」

「柚禾が楽しいならよかったよ」


それから二時間、休憩を挟みながらいろんな絶叫系を楽しんだんだけど。


「次はどれ乗りたい? もうほとんど制覇したかな」


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