冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
「もうね、柚禾ちゃんにぜったい話さなきゃと思ってね! 栖雲くんってば、すごくわかりやすいんだから!」
埜夜くんって、そういうタイプだったかな?
人前では結構クールな印象だったけど。
「わたしの中での栖雲くんってね、ちょっと冷たいイメージだったの。あっ、もちろん柚禾ちゃんにはとっても甘々だけど~」
「ど、どうなんだろう」
「普段の様子見てたらわかるよ~! それでね、トレードしてた期間の栖雲くんなんだけど、まずものすごーく真面目だったの! 執事として完璧だし仕事も早くてね! でも、
必要最低限のことしか話してくれないし、結構塩対応なの!」
「えっ、そうなんだ」
「柚禾ちゃんと話してるときの栖雲くんって、すごくやわらかい表情してるし、優しい雰囲気なのに! わたしといるときは、執事モード全開って感じだったの」