冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
たしかに、埜夜くんが執事モードじゃない状態で実海ちゃんに接してる姿が想像できないかも。
それに、あんまり仲良くすると加賀美くんが黙ってなさそうだし。
「もうお堅い雰囲気で! 柚禾ちゃんと一緒にいるときと差がすごくてね!」
「機嫌悪かったのかな」
「違うよ~! 柚禾ちゃん以外に興味がないの! 栖雲くんって好きな子……柚禾ちゃんに対しては態度に出やすいのかなぁ」
「好きな子⁉︎」
「えっ、そこ驚く? だって、唯一柚禾ちゃんの名前を出すと、栖雲くんすごく反応してたんだよ! 柚禾ちゃんのお屋敷での様子とか話すと、ものすごく聞きたがってたし」
「それは執事として心配してくれてる……とか?」
「柚禾ちゃんは栖雲くんに愛されてるんだよ~! 栖雲くんが柚禾ちゃんしか見てないのがすごくわかったよ!」