冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
ティアラには三つ宝石が埋められるようになってる。
一学年の課程を終えて、進級するときにティアラにはめる宝石がひとつずつもらえるそう。
「三つの宝石をすべて集めたら卒業セレモニーに参加できるの。まあ、とりあえずあなたはまだこの学園に来たばかりだから、いろいろ大変かと思うけど頑張ってちょうだい! 何かあったら気軽に相談してね」
なんとも楽観的な理事長さんへの挨拶を終えて、特進科のクラスへ。
ひとクラスだけの特進科は別の校舎にあって、中はきれいでとっても広い。
クラスの扉を恐る恐る開けると、視線が一気にわたしに集中した。
クラスメイトは十人もいないくらいで、全員に執事がついてる。
これが特進科のクラスかぁ。