冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
執事であり、彼氏でもある埜夜くんはやっぱり激甘。
お構いなしでグイグイ迫ってくるの。
「ま、まってまって! ここだと誰か来るかもだし!」
なんか埜夜くん愉しそうなんだけど……!
「そんなこと考える余裕あんの?」
「……へっ」
「こっちきて」
屋上の入り口から死角になる場所。
「ここなら誰にも邪魔されないし」
「うぅ……そういう問題じゃないのに」
壁に手をついて、わたしの身体をぜんぶ覆ってる。
「俺のことだけ考えて」
埜夜くんのこの顔危険だ。
片方の口角をあげて笑ってる。
「俺だけ求めて」
「う、だから……っ」
「ゆずの身体にちゃんと教えてあげる」
リボンだって簡単に取っちゃって、ブラウスのボタンまで外そうとしてる。
ふたりっきりとはいえ、誰が来るかわからないのに。