冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
「海外にいらっしゃる先生と英会話のレッスンです」
「えっ⁉︎」
「マンツーマンでしっかり教えていただけるので、勉強になりますね」
いきなりレベルが高すぎて不安だったけど、先生は優しいし、わたしのペースに合わせて進めてくれた。
あと、埜夜くんがさりげなくフォローしてくれるんだけど。ものすごく流暢に英語を話してるから、それにもびっくり。
埜夜くんの完璧さをあなどっちゃいけない。
* * *
とある日の休み時間、用事があって職員室へ。
普通科の校舎に職員室があるので、埜夜くんと一緒に行くことになったのはいいんだけど。
「ねっ、見て! あれ栖雲くんじゃない⁉︎」
「ほんとだっ! 普通科の校舎にいるの珍しいよね⁉︎」