冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
相変わらず授業がハードすぎて、ここ最近夜になるとぐったりしちゃう。
初っ端からこんな調子で、三年後の卒業セレモニーに参加できるのかな。
でも、後継者として認めてもらうためにも、日々頑張らなきゃだよね。
お風呂から出てベッドに倒れ込んでると、タオルを持った埜夜くんがこっちにやって来た。
「髪乾かさないと風邪ひく」
「もう疲れたからこのまま寝たい……」
「俺が乾かすから」
脇の下に埜夜くんの手が入ってきて、そのまま抱っこでソファのほうへ。
「ふぁ……もう眠いよ……」
「髪乾かしたら寝ていいから」
クッションを抱えたまま寝ちゃいそう。
ドライヤーの風も心地いいし、きもちよすぎて、うとうとしちゃう。
ブラシで丁寧にとかしてくれて髪がさらさら。