冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


「うぅ……見ちゃダメ……!」


下からわたしを見上げて、愉しそうにクスクス笑ってる埜夜くん。


ほんとに手際がよくて、あっという間に着付け完了。


埜夜くんばかりに気を取られすぎて、着方あんまり覚えられなかった気がする。


「これひとりで着られるのかな……」

埜夜くんはさらっと着せてくれたけど。


「俺が何回でも教えるし」

「が、頑張る……!」


それから他の実技に向けても、実践的な練習に付き合ってくれた。


「これ、実技で注意するところまとめておいたから」

「あ、ありがとう‼︎」


埜夜くんのおかげで、なんとか乗り越えられそうな気がする!


それからテストまで毎日、お屋敷に帰ってからタブレットとにらめっこ。


授業で勉強したこと、埜夜くんにまとめてもらったことをひたすら復習。


< 51 / 242 >

この作品をシェア

pagetop