冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
「うぅ……見ちゃダメ……!」
下からわたしを見上げて、愉しそうにクスクス笑ってる埜夜くん。
ほんとに手際がよくて、あっという間に着付け完了。
埜夜くんばかりに気を取られすぎて、着方あんまり覚えられなかった気がする。
「これひとりで着られるのかな……」
埜夜くんはさらっと着せてくれたけど。
「俺が何回でも教えるし」
「が、頑張る……!」
それから他の実技に向けても、実践的な練習に付き合ってくれた。
「これ、実技で注意するところまとめておいたから」
「あ、ありがとう‼︎」
埜夜くんのおかげで、なんとか乗り越えられそうな気がする!
それからテストまで毎日、お屋敷に帰ってからタブレットとにらめっこ。
授業で勉強したこと、埜夜くんにまとめてもらったことをひたすら復習。