冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


そんな毎日を繰り返し……あっという間にテストが始まる前夜。


頭の中にいろんなことを詰め込みすぎて、すでにパンクしそう。

「ゆず」

「…………」


「ゆーず」

「…………」


「柚禾」

「……はっ! 埜夜くん!」


「どうした? さっきから名前呼んでも返事ないし」

「あっ、いや……テスト前で頭の中がいっぱいで」


入学してはじめてのテストで、普通科目のレベルは高いし、特殊な科目のテストだってあるわけで。


ここできちんとした成績を残せなかったら、挽回とか難しいかもしれない。


いろんな不安と重圧を感じてしまう。


「あんま気張らずにリラックスすればいい結果につながるから」


「うん、頑張るね……!」

晩ごはんを食べたあと、お風呂に入ることに。


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