冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


お風呂がいちばんリラックスできる場所だから、いつも長湯しちゃう。


あんまり遅いと、のぼせてるんじゃないかっていつも埜夜くんが心配してる。


「わぁ、ラベンダーの香りだ」

お風呂の中が、いい匂いに包まれてる。


ラベンダーの香りには、リラックス効果があるって埜夜くんが言ってた。


お風呂から出ると、よく眠れるようにってハーブティーまで淹れてくれた。


「あの、埜夜くん。お風呂ありがとう」

「少しでもリラックスできた?」


「うん。いつも本当にありがとう」


埜夜くんは普段から執事として、気遣いもサポートもぜんぶ完璧。


そんな埜夜くんだから、頼りたくなったりするのかも。


あとちょっとしたら寝ようかな。

少し涼もうかと思って窓のほうへ。

「わわっ……!」


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