冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
埜夜くんに案内された場所は、まさかのお屋敷の中にあるシアタールーム。
ちょ、ちょっとまって。このお屋敷いろいろ充実しすぎてない⁉︎
「やっぱりお金持ちの世界ってすごすぎる……」
まだまだこの生活に慣れないながらも、ようやく日常が落ち着いてきたかと思いきや。
* * *
とある日の放課後に事件は起きた。
今日もなんら変わらない一日のはず……だったんだけど!
「はい、羽澄さん確保!」
学園内の中庭をひとり散歩していたら、突然理事長さんが現れた。
ちなみに埜夜くんは今、理事長室に呼ばれているはずなんだけど。
その理事長さんが、なんでここに?
ってか、確保ってなに⁉︎
「はーい、逃げちゃダメですよ」
「え、ちょっ、え⁉︎」