冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


そうなると、まずはわたしから埜夜くんになんとかしてこの状況を知らせないと。


「スマホは……カバンの中だ」

こういうときに限って……!


「なんとか出られそうなところないかな」


部屋中どこを見ても、抜け出せそうなところないかも。


こうなると、埜夜くんに見つけてもらうのは無理なのでは?


そもそも、埜夜くんはこの場所を知ってるのかな。


学園の人でもあまり知ってる人がいないって、理事長さん言ってたし。


「はぁ……どうしよう」


部屋の中には大きな真っ白のテーブルがあって、お菓子や飲み物まで置いてある。

ふかふかのソファもあるし、本棚には小説や漫画がたくさん。



これはロックが解除されるまで、おとなしくここにいるしかないのかな……とか思っていたら。


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