冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
――で、そんなこんなで今日は舞踏会で着るドレスを選ぶ日。
お屋敷のとある部屋に案内されて、これまたびっくり。
「う、うわぁ……すごい……」
「ゆずにあわせてぜんぶオーダーメイドで用意してるから」
色も形もデザインも様々なすごい数のドレス。
他にもドレスにあわせたピアスやネックレス、ブレスレットなどなど……アクセサリーもたくさん。
もはや部屋がクローゼットになってる。
「ゆずが気に入ったの着るといいよ」
「すごすぎて逆に選べないよ」
「んじゃ、俺がゆずに似合いそうなの選んでいい?」
というわけで、埜夜くんにおまかせ。
選んでくれたのは、ラベンダーカラーのドレスと、グリッターの粒が大きめな白のドレスと、薄いピンクのロングドレス。
「わぁ、どれも可愛いね!」