冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
「っ……ひゃ」
うぅ、変な声出る……。
くすぐったくて、身体も勝手に動いちゃう。
「ゆずさ、そうやって煽る声出してんのわざと?」
「ふぇ……っ、どういう……こと」
首を傾げながら埜夜くんを見つめると、なんでか深くため息をついてる。
なんか前にもこんなことあったような。
「じっとしてないと変なところ触るよ」
「へ、変なところ?」
「たとえば……こことか」
「っ、や……ぅ」
わたしの背中を指で軽くなぞったり、耳元でささやくのもずるい……。
「ほらそうやって誘うような反応ばっかする」
「すぐそういうことしようとするのダメ……!」
「ゆずが可愛すぎるのが悪いんじゃない?」
「な、なっ……、可愛いって言うのも禁止……‼︎」
「なんで?」
「や、埜夜くんに言われるとドキドキする……から」