冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
甘くて熱い埜夜くん
埜夜くんとキス……した。
それに、これは記憶違いかもしれないけど、好きって言われたような気もする。
そんなことがあれば、当然埜夜くんを意識してしまうわけで。
「ゆず?」
「は、はい!」
「朝食どうする? パンかごはんどっちがいい?」
「えっと、朝ごはんいらない……!」
お屋敷でも学園でも、四六時中埜夜くんと一緒で意識しないほうが無理。
埜夜くんはいつもと変わらずだし。
舞踏会の日、気づいたらわたしはベッドで翌朝を迎えていた。
どうやら、埜夜くんの前で気を失ったらしく、そのままお屋敷に連れて帰ってきてもらった。
……で、翌朝埜夜くんと顔を合わせたけど、キスのことについては触れられず。
結局、朝ごはんを食べずに埜夜くんと迎えの車で学園へ。