冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情
埜夜くんが近くにいるのを意識しすぎて、いつも通りにできない。
そして迎えたお昼休み。
今日は月に一度の、特進科のお嬢様に仕えてる執事の集まりがある。
埜夜くんは、お昼休みから午後にかけて授業を抜けることになる。
「ゆずが授業終わる頃には戻るから」
「う、うん。わかった!」
ふぅ……これで少しひとりの時間ができる。
この間になんとか気持ちを落ち着かせて――。
「ゆーずかちゃんっ!」
「わわっ、実海ちゃんどうしたの?」
「柚禾ちゃんのほうこそどうかした~?」
「ど、どうもしない……と思う!」
「最近の柚禾ちゃんなんかいつもと違う! もしかして栖雲くんと何かあった⁉︎」
「な、なんで⁉︎」
実海ちゃん鋭い……!
「わぁ、今の反応ぜったい何かあったじゃん‼︎ えー、気になる‼︎」