冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情

実海ちゃんには相談したかったけど、加賀美くんと埜夜くんがそばにいたからできなかったし。



今がチャンスと思い、埜夜くんとのことを相談してみると。


「えぇぇぇ！　それはもう好き確定じゃん‼︎」

「す、好き⁉︎」


実海ちゃんは目をキラキラさせて大興奮。


「栖雲くんも柚禾ちゃんが好き、柚禾ちゃんも栖雲くんが好き……つまりこれって両想い⁉︎」


「っ⁉︎ まって、実海ちゃん！　なんか話が飛んでない⁉︎」


「そんなことないよ‼︎　だって、好き同士なら付き合うだけじゃん！」


「いやいや、埜夜くんは執事としてそばにいてくれてるだけで！」

「え～、でも好きって言われたんでしょ？」


「そ、それはわたしの記憶違いの可能性も……」


「それに、執事としてそばにいるだけなら、キスなんてしないと思うけどなぁ」