冷酷執事の甘くて危険な溺愛事情


「海もいいけど、プールも冷たくてきもちいいね!」


「ゆずは浮き輪ないと溺れそう」


このプール結構深くて、いちばん深いところだと足がつかない。


「浮き輪あるから平気だし!」

「んじゃ、それ取ったらどうなんの?」


「そんなイジワル言っちゃダメだよ!」


埜夜くんは背も高いし、脚も長いから浮き輪なくてもよさそう。

今だって余裕そうにわたしのそばにいるし。


「別に俺がいるからいーじゃん」

「よ、よくない! わたし浮き輪ないと……わわっ!」


埜夜くんってば、わたしから浮き輪を取ろうとしてる。


上からスポッと浮き輪を抜かれて大ピンチ!


「あわわっ、きゃ……っう」

「ね? 俺がいるから平気でしょ」


埜夜くんがわたしを抱っこしてくれてる。


「な、ぅ……埜夜くん近い……っ」

「んじゃ、離れていいんだ?」


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