蜜月溺愛心中
譲りません
遊園地にはテーマパークらしい明るい音楽が流れ、歩く人々を自然と笑顔にさせていく。椿たちも数分前までは笑顔だった。しかし今、遊園地の大きな門を通り抜ける椿たちの顔はどこか強張っている。理由はただ一つだ。
「まずはカチューシャ買って〜、それからジェットコースター乗りましょ!あっ、バイキングとかもいいわね」
先頭を歩く姫乃が満足げに笑いながら言う。それにすぐ反論したのは翔太だった。
「何で今日急に来た姫乃が仕切ってるんだよ。俺たちの意見は無視?」
「別にそんなことないわよ〜。ただ、カチューシャは絶対ほしいじゃない?」
「カチューシャって……。キャラクターの耳がついたやつでしょ?可愛いけど私はパス。お値段それなりにするし、ここでしか使えないじゃない」
姫乃の言葉に対し、蘭がバッサリと言う。姫乃の話すカチューシャが、遊園地に来たことのない椿はわからない。
(どんなものなんだろ……)
辺りを見回していると、はしゃいでいる人たちの頭についているのが見えた。遊園地のキャラクターの耳がついており、カラフルで可愛らしい。
「まずはカチューシャ買って〜、それからジェットコースター乗りましょ!あっ、バイキングとかもいいわね」
先頭を歩く姫乃が満足げに笑いながら言う。それにすぐ反論したのは翔太だった。
「何で今日急に来た姫乃が仕切ってるんだよ。俺たちの意見は無視?」
「別にそんなことないわよ〜。ただ、カチューシャは絶対ほしいじゃない?」
「カチューシャって……。キャラクターの耳がついたやつでしょ?可愛いけど私はパス。お値段それなりにするし、ここでしか使えないじゃない」
姫乃の言葉に対し、蘭がバッサリと言う。姫乃の話すカチューシャが、遊園地に来たことのない椿はわからない。
(どんなものなんだろ……)
辺りを見回していると、はしゃいでいる人たちの頭についているのが見えた。遊園地のキャラクターの耳がついており、カラフルで可愛らしい。