蜜月溺愛心中
優しい人だ
「椿ちゃん、そろそろ休憩入っておいで！」

「はい。ありがとうございます」

遊園地に行った数日後、椿はいつものように働いていた。店長から休憩に行くように言われ、椿は仕事の手を止めてバックヤードへと入る。

「お疲れ様です！」

休憩スペースに行くと、先輩が休憩から上がるところだった。椿が挨拶をすると先輩も「お疲れ」と言い、店内へと出て行く。

十畳にも満たない小さめの休憩スペースには、中央にテーブルが置かれており、その上には従業員が持ってきたお菓子やジュース、紙カップなどが置かれている。

椿はロッカーから水筒とおにぎり、そしてスマホを取り出し椅子に腰掛ける。鮭のおにぎりを頬張っていると、スマホが振動した。

スマホを見ると、病院で働いている清貴からメッセージが送られていた。清貴も休憩時間なのだろう。椿の頰が自然と緩む。

「何だろう……」

胸を高鳴らせながらアプリを指でタップすると、清貴からのメッセージが表示される。
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