蜜月溺愛心中
清貴のメッセージに椿は考え込む。実家のように見下された生活をしているわけではない。清貴は自分を対等に見てくれている。しかし、自分が決めていいのかと椿は未だに迷ってしまう時がある。
(行きたいお店……)
椿が考えていると、スマホにまたメッセージが送られてくる。清貴かと身構えた椿だったが、送り主は蘭だった。
『この前の遊園地で撮った写真、送るの忘れちゃってた。今送るね〜!』
そう送られてきた後に、次々と写真が送られてくる。その写真の一つ一つを見ていると、夢の中にいたかのような特別な一日が頭の中に浮かんでいく。姫乃とトラブルはあったものの、当たり前の日常から飛び出したあの日は椿の脳裏に焼き付いている。
「あっ、清貴さん……」
夜のパレードを見ている清貴の横顔の写真があり、椿の顔に笑みが浮かぶ。清貴の黒曜石のような瞳に色鮮やかな光が煌めいていた。それを見て椿は「綺麗」と呟いた。由起子や梓が持っている宝石とは比べ物にならないほど、美しく椿には見えた。
(行きたいお店……)
椿が考えていると、スマホにまたメッセージが送られてくる。清貴かと身構えた椿だったが、送り主は蘭だった。
『この前の遊園地で撮った写真、送るの忘れちゃってた。今送るね〜!』
そう送られてきた後に、次々と写真が送られてくる。その写真の一つ一つを見ていると、夢の中にいたかのような特別な一日が頭の中に浮かんでいく。姫乃とトラブルはあったものの、当たり前の日常から飛び出したあの日は椿の脳裏に焼き付いている。
「あっ、清貴さん……」
夜のパレードを見ている清貴の横顔の写真があり、椿の顔に笑みが浮かぶ。清貴の黒曜石のような瞳に色鮮やかな光が煌めいていた。それを見て椿は「綺麗」と呟いた。由起子や梓が持っている宝石とは比べ物にならないほど、美しく椿には見えた。