蜜月溺愛心中
『わかった。そこで食べよう』

椿のメッセージにすぐに既読がつき、清貴から返信が送られてくる。その後には『仕事、お疲れ様。無理はしないように』と送られていた。

「清貴さん……」

その一言に、椿の胸が抱き締められたかのように締め付けられていく。頰に熱が集まっていくのがわかった。椿はすぐに「ありがとうございます」と書かれた可愛らしい犬のスタンプを送り、その後に『清貴さん、お疲れ様です。清貴も無理しないでくださいね!』と送る。

「楽しみだな!」

仕事が終わった後のことを考え、椿は笑みを浮かべながら休憩スペースを出た。



「お疲れ様でした!」

午後五時。椿は店長たちに挨拶をしてコンビニを出る。バックヤードで着替えを済ませつつ、清貴に仕事が終わったことを連絡するとすぐに既読がついた。

『俺もちょうど終わった。椿の職場近くまで迎えに行く。公園で待っていてくれないか?』

そう送られてきたメッセージに椿は「お疲れ様です」と「了解しました」書かれたスタンプを送った後、歩き出す。職場であるコンビニから歩くこと五分で清貴の指定した公園が見えてくる。
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