蜜月溺愛心中
「わぁ〜、どれもおいしそうですね。お腹空いてるので目移りしちゃいます」

椿は清貴の広げたメニューに書かれた料理を一つずつ見ていく。そんな椿を見て清貴は微笑んでいた。

「ゆっくり選んでいいからな」

「ありがとうございます」

せっかくならば前回食べたものとは違うものに挑戦してみようと思い、椿は少し悩んだ末に小エビとタラコソースのパスタを食べることにした。清貴はチキンのチーズ焼きを選び、二人でシェアをするサラダも注文する。

「お水、取りに行ってきますね」

注文を終えた後、お冷やを取りに行こうと椿は立ち上がる。この店ではお冷やなどのドリンクはセルフサービスだ。

「俺も行くよ。自分で飲むものだし」

清貴も立ち上がり、二人でドリンクバーへと向かった。ドリンクバーの横に水が置かれている。二人が案内された席からはドリンクバーは真反対の場所にあるため、少し距離がある。

「そういえば今日、職場でこんな話を聞いたんです」
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