蜜月溺愛心中
翌日、看護師に付き添われ、椿は朝からレントゲンなどの検査を受けていく。検査を終えて病室に戻ると、清貴が入って来た。
「気分はどうですか?」
「……まだボウッとしてしまいます」
「そうですか……。検査の結果によっては、輸血の検討をしなくてはなりませんね」
「輸血ですか……」
二言三言話し、清貴は病室を出て行く。すると入れ違いで看護師が入って来た。
「灰原さん、お昼の検温の時間です」
「はい」
看護師から体温計を渡され、椿は脇に挟む。体温計から音が出るのを待っていると、看護師が目を輝かせながら口を開いた。
「灰原さん、主治医が柊先生だなんて羨ましいです!」
「う、羨ましいですか?」
「だって、イケメンで身長高くて高給取り!おまけにこの柊総合病院の跡取りですよ?最高じゃないですか!色んな看護師が狙ってて、アプローチみんなしてるんですけど誰にも靡かないんですよね〜」
「そ、そうなんですね……」
確かに看護師の言う通り、清貴の顔は整っており華やかだ…きっとこの場に梓がいたならば、清貴にアプローチをする一人になっていたに違いない。しかし、椿はそれほど清貴を意識していなかった。
「気分はどうですか?」
「……まだボウッとしてしまいます」
「そうですか……。検査の結果によっては、輸血の検討をしなくてはなりませんね」
「輸血ですか……」
二言三言話し、清貴は病室を出て行く。すると入れ違いで看護師が入って来た。
「灰原さん、お昼の検温の時間です」
「はい」
看護師から体温計を渡され、椿は脇に挟む。体温計から音が出るのを待っていると、看護師が目を輝かせながら口を開いた。
「灰原さん、主治医が柊先生だなんて羨ましいです!」
「う、羨ましいですか?」
「だって、イケメンで身長高くて高給取り!おまけにこの柊総合病院の跡取りですよ?最高じゃないですか!色んな看護師が狙ってて、アプローチみんなしてるんですけど誰にも靡かないんですよね〜」
「そ、そうなんですね……」
確かに看護師の言う通り、清貴の顔は整っており華やかだ…きっとこの場に梓がいたならば、清貴にアプローチをする一人になっていたに違いない。しかし、椿はそれほど清貴を意識していなかった。