蜜月溺愛心中
椿の目の前がぼやけていく。胸の中いっぱいに幸せが押し寄せる中、椿は清貴の背中に腕を回し言った。
「……私も清貴さんが好きです。清貴さんと夫婦でいたいです!」
二人の顔に笑みが浮かぶ。そして、どちらからともなく顔を近付け、二人の距離はゼロになった。
一年後ーーー。
チャペルのステンドグラスが綺麗と評判の結婚式場に椿はいた。誰かの結婚式に招待されたわけではない。今日は、椿と清貴が主役の日だ。
「椿ちゃん、綺麗〜!」
控え室でAラインのウェディングドレスに身を包んだ椿に、蘭と菜月が笑みを浮かべながら口々に声をかける。褒められ慣れていない椿は恥ずかしさから顔を真っ赤にし、「ア、アリガトウゴザイマス」と片言の日本語になってしまっていた。
そんな椿を見て、クスクスと上品に笑う声がした。黒留袖を着た清貴の祖母である百合枝が笑っている。
「お友達に褒められただけでこうなっていたら、清貴に言われたら倒れちゃうんじゃないかしら」
「……私も清貴さんが好きです。清貴さんと夫婦でいたいです!」
二人の顔に笑みが浮かぶ。そして、どちらからともなく顔を近付け、二人の距離はゼロになった。
一年後ーーー。
チャペルのステンドグラスが綺麗と評判の結婚式場に椿はいた。誰かの結婚式に招待されたわけではない。今日は、椿と清貴が主役の日だ。
「椿ちゃん、綺麗〜!」
控え室でAラインのウェディングドレスに身を包んだ椿に、蘭と菜月が笑みを浮かべながら口々に声をかける。褒められ慣れていない椿は恥ずかしさから顔を真っ赤にし、「ア、アリガトウゴザイマス」と片言の日本語になってしまっていた。
そんな椿を見て、クスクスと上品に笑う声がした。黒留袖を着た清貴の祖母である百合枝が笑っている。
「お友達に褒められただけでこうなっていたら、清貴に言われたら倒れちゃうんじゃないかしら」