蜜月溺愛心中
幸せにします
服などを清貴に揃えてもらった数日後、椿は緊張を覚えながら髪を櫛で梳かしていた。花柄のワンピースを身に纏い、少し慣れてきた化粧をしていく。
(いよいよ今日、おばあ様に会うのか……)
薬指の指輪を見つめ、椿は息を吐く。今日は病院に入院している清貴の祖母に結婚の報告に行く。事前に清貴とどのような話をするのか打ち合わせはしてあるものの、嘘だとバレてしまわないか不安は芽生えてしまう。
「椿、準備の方は大丈夫か?」
部屋のドアがノックされ、清貴が顔を覗かせる。椿はドレッサーの前に置かれた椅子から立ち上がり、「大丈夫です!」と言う。ワンピースのスカート部分がふわりと広がった。その様子をジッと清貴は見つめる。
「清貴さん?あの、どこかおかしいですか?」
「いや、どこもおかしくない。……ワンピースとても似合ってる」
「あ、ありがとうございます!その、清貴さんの素敵なセンスのおかげです!」
「俺は特別いいセンスを持っているわけじゃない。椿が魅力的だからだ」
(いよいよ今日、おばあ様に会うのか……)
薬指の指輪を見つめ、椿は息を吐く。今日は病院に入院している清貴の祖母に結婚の報告に行く。事前に清貴とどのような話をするのか打ち合わせはしてあるものの、嘘だとバレてしまわないか不安は芽生えてしまう。
「椿、準備の方は大丈夫か?」
部屋のドアがノックされ、清貴が顔を覗かせる。椿はドレッサーの前に置かれた椅子から立ち上がり、「大丈夫です!」と言う。ワンピースのスカート部分がふわりと広がった。その様子をジッと清貴は見つめる。
「清貴さん?あの、どこかおかしいですか?」
「いや、どこもおかしくない。……ワンピースとても似合ってる」
「あ、ありがとうございます!その、清貴さんの素敵なセンスのおかげです!」
「俺は特別いいセンスを持っているわけじゃない。椿が魅力的だからだ」