蜜月溺愛心中
「今日食べられなかったものは、また今度来た時に一緒に食べよう」

「……はい!」

清貴の言葉に椿は大きく頷く。清貴の頰は赤く染まっていた。

初めての外食、初めての料理、初めてのお店、全てに椿はわくわくしながら料理が来るのを清貴と共に待つ。

清貴と食べた初めての外食の料理は、どれも特別高いものではなかった。しかし、椿は「おいしい!!」と何度も言ってしまい、清貴に何度も「大げさだな」と笑われてしまった。

特別なまでに「おいしい」と思えたのは、清貴と食べていたからだということを、この時の椿はまだ知らない。
















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