蜜月溺愛心中
「私たちはただの友達。今日は新が割引きチケットを貰ったからみんなで来たの」
「清貴も誘ったんだけど断られたんだよね。まさか、結婚した奥さんとデート中だったとは」
新がニヤニヤと笑い、清貴が「うるさい」と口を尖らせる。先ほどから清貴の様子は、まるで秘密基地を知られてしまった子どものようだ。看護師から羨望の眼差しを向けられるクールな医師の姿はそこにはない。
「みんな、そろそろ行こうよ。清貴のデートの邪魔しちゃダメだって」
菜月がそう言い、他の四人も「そうだね」と言い清貴と椿から離れようとした。刹那、今まで一言も話すことのなかった姫乃が口を開く。
「え〜!せっかくだし、清貴くんも一緒に回ろうよ〜。清貴くんの奥さんとも仲良くしたいし」
姫乃はそう言った後、清貴の腕に抱き付き、豊満な胸をわざと押し付ける。それを見て椿はすぐに気付いた。姫乃は自分の仲良くする気はなく、清貴に気があるのだと。
「おい、さすがに迷惑だろ」
「デートの邪魔しちゃ悪いって」
他の四人はそう言ったものの、姫乃は首を横に振り、「嫌!清貴くんも一緒じゃなきゃ嫌!」と言う。椿が見上げれば、清貴の額には青筋が浮かんでおり、その目には怒りがあった。それを見た刹那、椿の体に寒気と恐怖が走る。
「清貴も誘ったんだけど断られたんだよね。まさか、結婚した奥さんとデート中だったとは」
新がニヤニヤと笑い、清貴が「うるさい」と口を尖らせる。先ほどから清貴の様子は、まるで秘密基地を知られてしまった子どものようだ。看護師から羨望の眼差しを向けられるクールな医師の姿はそこにはない。
「みんな、そろそろ行こうよ。清貴のデートの邪魔しちゃダメだって」
菜月がそう言い、他の四人も「そうだね」と言い清貴と椿から離れようとした。刹那、今まで一言も話すことのなかった姫乃が口を開く。
「え〜!せっかくだし、清貴くんも一緒に回ろうよ〜。清貴くんの奥さんとも仲良くしたいし」
姫乃はそう言った後、清貴の腕に抱き付き、豊満な胸をわざと押し付ける。それを見て椿はすぐに気付いた。姫乃は自分の仲良くする気はなく、清貴に気があるのだと。
「おい、さすがに迷惑だろ」
「デートの邪魔しちゃ悪いって」
他の四人はそう言ったものの、姫乃は首を横に振り、「嫌!清貴くんも一緒じゃなきゃ嫌!」と言う。椿が見上げれば、清貴の額には青筋が浮かんでおり、その目には怒りがあった。それを見た刹那、椿の体に寒気と恐怖が走る。