「お姉ちゃんみたいなもんだし。」【完】
♡
朝7時半、いつも通り部屋に入り布団に包まり膨れている塊をゆする。
「こたくん〜起きて」
私の名前は戸田せれん(とだせれん)ごく普通の高校2年生です。
「ん…」
そして眠たそうに布団から顔を覗かせるのは、一つ年下の幼馴染の榊原琥太郎(さかきばらこたろう)くん。通称こたくん。
「もう…遅刻しちゃうよ?」
朝が苦手なこたくんのために、お隣さんである私が毎朝起こしに行ってるんだけど、いつもこんな感じ。
「もうちょっとだけ…」
そう言って、布団に再びもぐるこたくん。
「ダメだってば…!ほら、起きて」
昨日だって結局ギリギリになって、遅刻寸前だったんだから…
「んー、いいじゃん…」
綺麗な顔を歪ませながら、目を閉じたままのこたくん。
はぁ…今日もかっこいい。
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