「お姉ちゃんみたいなもんだし。」【完】


「あー!また私の可愛いせれんにそんなことして!」


こたくんと布団に包まれている私を発見して、叫ぶ。



「せれねぇは俺のだし。」



ぎゅっと抱きしめる腕が強くなる


こたくんのシトラスの香りにまた心臓が騒がしくなった。



「円助けて…」


これ以上接近したら、私爆発しちゃいそうだよ



「いいから早く着替えろ!!」


勢いよく布団をめくり、円の怒号が響く


ほら、こたくん…円怒ってるよ…



「てか、なんで姉貴がいんだよ」



「今日は朝練オフなの」



円はテニス部に入っていて、いつも朝練があるからこの時間に家にいることは珍しいの。


ちなみに3人とも同じ高校なんだ。















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