アデュー あなただけにさよならを。
 青白い星の光が部屋の隅にこぼれてくる。
頬杖付けば夜空にあなたの笑顔広がる。
 気紛れ涙流したら、あなたを悲しませるだけ。
ずっと好きでいたかったのに、私は。

 さよなら さよなら さよなら。
私はあなたから旅立ちます。
 一人の大人として生きていくために。

 いつもいつも私は甘えてばかりだった。
そんな私をあなたはいつも包んでくれていた。
 我儘だったね 私。
いつもあなたを困らせてばかりだった。
 幼い心の針で傷付けてばかりだった。
あなたの優しささえも縛る鎖に見えてたの。
 無くして初めて気付くことも有るのね。
失ったのはあなたとの日々だけじゃなかった。
 さよなら さよなら さよなら。
甘えていたあの日に手を振って行きます。
 新しい私になってもう一度出会うために。
 春の暖かい風に誘われて恋が動き出すように。
夏の暑い日差しに誘われて心が躍るように。
 秋の澄み切った空に誘われて思いが深くなるように。
冬の雪に誘われて恋が眠るように。

 さよなら さよなら さよなら。
次に会う時には私には気付かないでしょう。
あなたの優しさは変わらないのに。
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