意地悪な俺様上司と秘密の同居生活~異性には無関心だと思っていた彼だけど、結構独占欲強めの人でした~
(ヤバい……謝らなきゃ!)
謝罪をしようと口を開きかけた、その時、
「恋愛なんて、楽しんだモン勝ちだろ? やる事やって、面倒くさければ終わりで構わねぇんだよ。恋愛なんて本気になればなるだけ面倒だ。遊び程度が丁度良い」
彼の言葉を聞いた私は、謝ろうと思えなくなったし、彼に幻滅した。
「……日吉さん、それ、本気で言ってるんですか?」
「は?」
「その、恋愛なんて楽しんだもん勝ちだとか、本気になるのは面倒だとか、遊び程度が丁度いい、とか」
「ああ、紛れもなく本心だ」
正直、私には日吉さんの考えが理解出来ない。恋愛経験豊富なのかもしれないけど、彼の発言は明らかに女を馬鹿にしていると思う。
「……最低ですね」
上司で教育係だけど、流石に黙っていられなかった私は後悔する事になると分かっていても、ついついそう口にしてしまった。
だけど、日吉さんは表情一つ変えずに料理を食べ続けていく。
(む、無視!?)
面倒に思っているのか、それともこれ以上話すのは無駄だと思っているのか、私の言葉に何も反応しない。
(ああ、そういう態度ですか……良いですけどね、別に)
これ以上騒ぎ立てても無駄だと判断した私も、気を取り直して料理に手をつけた。
無言で食べ始めた数分後、
「お前、恋愛経験あんまり無いだろ?」
日吉さんは急にそんな事を聞いてきた。
「だったら、どうだって言うんですか?」
彼の言う通り、私は恋愛経験が少ない……というか、これまでに男の人と交際した事すらない。所謂――彼氏いない歴=年齢というやつだ。
「やっぱりな。恋愛経験少ない奴とか一途な奴って、口煩いんだよ。お前みたいに」
「なっ!!」
(いやいやいや! 絶対そんな事ないですけど!?)
一体、何様なのだろうか、この男は。
「お言葉ですけど、日吉さんの考えの方、おかしいんですよ? 私の考えは普通です!」
「はいはい、言ってろ言ってろ」
「……っ!」
本当に最低だ、この男は。こんな人が私の上司で教育係なんて、有り得ない。最悪過ぎる。
今すぐにでも帰りたかったけれど、お金を持たない私は奢ってもらう身なので席を立つ事すら出来ず、顔を引き攣らせながら拷問に近いこの状況にただひたすら耐えていた。
謝罪をしようと口を開きかけた、その時、
「恋愛なんて、楽しんだモン勝ちだろ? やる事やって、面倒くさければ終わりで構わねぇんだよ。恋愛なんて本気になればなるだけ面倒だ。遊び程度が丁度良い」
彼の言葉を聞いた私は、謝ろうと思えなくなったし、彼に幻滅した。
「……日吉さん、それ、本気で言ってるんですか?」
「は?」
「その、恋愛なんて楽しんだもん勝ちだとか、本気になるのは面倒だとか、遊び程度が丁度いい、とか」
「ああ、紛れもなく本心だ」
正直、私には日吉さんの考えが理解出来ない。恋愛経験豊富なのかもしれないけど、彼の発言は明らかに女を馬鹿にしていると思う。
「……最低ですね」
上司で教育係だけど、流石に黙っていられなかった私は後悔する事になると分かっていても、ついついそう口にしてしまった。
だけど、日吉さんは表情一つ変えずに料理を食べ続けていく。
(む、無視!?)
面倒に思っているのか、それともこれ以上話すのは無駄だと思っているのか、私の言葉に何も反応しない。
(ああ、そういう態度ですか……良いですけどね、別に)
これ以上騒ぎ立てても無駄だと判断した私も、気を取り直して料理に手をつけた。
無言で食べ始めた数分後、
「お前、恋愛経験あんまり無いだろ?」
日吉さんは急にそんな事を聞いてきた。
「だったら、どうだって言うんですか?」
彼の言う通り、私は恋愛経験が少ない……というか、これまでに男の人と交際した事すらない。所謂――彼氏いない歴=年齢というやつだ。
「やっぱりな。恋愛経験少ない奴とか一途な奴って、口煩いんだよ。お前みたいに」
「なっ!!」
(いやいやいや! 絶対そんな事ないですけど!?)
一体、何様なのだろうか、この男は。
「お言葉ですけど、日吉さんの考えの方、おかしいんですよ? 私の考えは普通です!」
「はいはい、言ってろ言ってろ」
「……っ!」
本当に最低だ、この男は。こんな人が私の上司で教育係なんて、有り得ない。最悪過ぎる。
今すぐにでも帰りたかったけれど、お金を持たない私は奢ってもらう身なので席を立つ事すら出来ず、顔を引き攣らせながら拷問に近いこの状況にただひたすら耐えていた。