意地悪な俺様上司と秘密の同居生活~異性には無関心だと思っていた彼だけど、結構独占欲強めの人でした~
「そういえばお前、今週末暇か?」
「え?」
突然の質問に、一瞬フリーズする。
(この場合、何て答えるのが正解なの?)
そもそも、何故今このタイミングでそんな質問をしてきたのか謎だった。
(暇だけど、家の場所教えちゃったし、予定があるって言ってコンビニで鉢合わせても嫌だし……ここはやっぱり、嘘はつかないで答えるべき……かな)
嘘をつくべきかどうかを考え、結局素直に暇だと答える。
「……暇、ですけど……何か?」
「それなら丁度いい。本当は別の奴と行く予定だったんだが無理になったから七海、お前が付き合え」
「付き合えって、何処に?」
「隣の県にある、テーマパークだ」
「テーマパーク!? それってもしかして、ファンタジック・パークの事ですか?」
「ああ、そうだ」
表情一つ変えずに私をテーマパークへ誘う彼。全くもって、意味が分からない。
(は? えっと、……え? それって、デートって事? 他の奴と行く予定だったって、昨日の女の人の事? え?)
突然の事態にただ戸惑っていると、
「お前、勘違いしてるのか? 言っとくが、これは仕事の一環だ。今度そこでイベントが開かれるんだが、その下見を兼ねてパークの雰囲気を把握したいんだよ。行った事ねぇから」
何故ファンタジック・パークへ行かなければいけないのかという理由を教えてくれた。
「何だ、仕事でって事ですか……びっくりした」
「俺がデートに誘ったとでも? 悪いがデートなら相手を選ぶからな、少なくともお前を誘う事はねぇよ。新人のくせに、上司に楯突くような女なんてな」
「なっ、!? お言葉ですが、私だって仕事じゃなければ日吉さんみたいな女の人の気持ちを理解出来ないような人とテーマパークなんて行きません!」
「……相変わらず、お前すげー女だよな。ま、そういう方が楽でいいけど。それじゃ、その話はまた後でっつー事で。ほら、帰るぞ」
「え? 日吉さんはこのマンションですよね?」
「送るって言ってんだよ。行くぞ」
「え? いえ、でももうそんなに距離も無いですし……」
「一緒に帰ったならついでに送るっての。お前も一応女だからな、何かあったら困るだろ」
「何かって……」
ぶっきらぼうな物言いだったけれど、要は私を心配してくれている……という事らしく、断れない私は日吉さんにアパートまで送って貰った。
「……本当、日吉さんって、よく分からないなぁ……」
優しいんだか優しくないんだか分からない日吉さん。
そんな彼と週末にテーマパークへ行く事になった私はデートじゃないと分かっているけれど、異性と出掛ける事自体が初めてとあって今から気が気じゃ無かった。
「え?」
突然の質問に、一瞬フリーズする。
(この場合、何て答えるのが正解なの?)
そもそも、何故今このタイミングでそんな質問をしてきたのか謎だった。
(暇だけど、家の場所教えちゃったし、予定があるって言ってコンビニで鉢合わせても嫌だし……ここはやっぱり、嘘はつかないで答えるべき……かな)
嘘をつくべきかどうかを考え、結局素直に暇だと答える。
「……暇、ですけど……何か?」
「それなら丁度いい。本当は別の奴と行く予定だったんだが無理になったから七海、お前が付き合え」
「付き合えって、何処に?」
「隣の県にある、テーマパークだ」
「テーマパーク!? それってもしかして、ファンタジック・パークの事ですか?」
「ああ、そうだ」
表情一つ変えずに私をテーマパークへ誘う彼。全くもって、意味が分からない。
(は? えっと、……え? それって、デートって事? 他の奴と行く予定だったって、昨日の女の人の事? え?)
突然の事態にただ戸惑っていると、
「お前、勘違いしてるのか? 言っとくが、これは仕事の一環だ。今度そこでイベントが開かれるんだが、その下見を兼ねてパークの雰囲気を把握したいんだよ。行った事ねぇから」
何故ファンタジック・パークへ行かなければいけないのかという理由を教えてくれた。
「何だ、仕事でって事ですか……びっくりした」
「俺がデートに誘ったとでも? 悪いがデートなら相手を選ぶからな、少なくともお前を誘う事はねぇよ。新人のくせに、上司に楯突くような女なんてな」
「なっ、!? お言葉ですが、私だって仕事じゃなければ日吉さんみたいな女の人の気持ちを理解出来ないような人とテーマパークなんて行きません!」
「……相変わらず、お前すげー女だよな。ま、そういう方が楽でいいけど。それじゃ、その話はまた後でっつー事で。ほら、帰るぞ」
「え? 日吉さんはこのマンションですよね?」
「送るって言ってんだよ。行くぞ」
「え? いえ、でももうそんなに距離も無いですし……」
「一緒に帰ったならついでに送るっての。お前も一応女だからな、何かあったら困るだろ」
「何かって……」
ぶっきらぼうな物言いだったけれど、要は私を心配してくれている……という事らしく、断れない私は日吉さんにアパートまで送って貰った。
「……本当、日吉さんって、よく分からないなぁ……」
優しいんだか優しくないんだか分からない日吉さん。
そんな彼と週末にテーマパークへ行く事になった私はデートじゃないと分かっているけれど、異性と出掛ける事自体が初めてとあって今から気が気じゃ無かった。