意地悪な俺様上司と秘密の同居生活~異性には無関心だと思っていた彼だけど、結構独占欲強めの人でした~
「良かったぁ……!」
天は私を見放していなかったんだ、そう思い手を上げかけた、その時、
後ろからやって来て、私より手前に立っていた男の人が手を上げると、それを見たタクシーが彼の前で停まった。
「ちょっと!?」
「ん?」
「あの! そのタクシー、今私が乗ろうとしたんですけど!」
「は? つーかアンタが立ってるそこ、タクシー乗り場じゃねぇだろ? 乗り場はここ」
「え……?」
そう指摘されて足元を見てみると、確かにタクシー乗り場と書かれた線は彼の足元にあった。
ああ、そうだった。
タクシー乗り場に来てはみたものの、一台も見当たらなくて横にズレてしまった事を、私はすっかり忘れていたのだ。
「た、大変失礼しました! すみません!」
これはもう全面的に私の落ち度なので、これでもかというくらい全力で頭を下げて平謝り。
すると、
「お前、行先どこ?」
男の人は何故か私の行き先を尋ねてきた。
「え? あ、来泉町にある遊月イベント企画という会社ですが……」
「遊月……お前もしかして、新入社員か?」
「え?」
「俺はその遊月イベント企画の社員、日吉 英輔だ」
「えぇ!?」
何の因果か、彼は同じイベント企画の社員さんで、私の上司となる人だったのだ。
天は私を見放していなかったんだ、そう思い手を上げかけた、その時、
後ろからやって来て、私より手前に立っていた男の人が手を上げると、それを見たタクシーが彼の前で停まった。
「ちょっと!?」
「ん?」
「あの! そのタクシー、今私が乗ろうとしたんですけど!」
「は? つーかアンタが立ってるそこ、タクシー乗り場じゃねぇだろ? 乗り場はここ」
「え……?」
そう指摘されて足元を見てみると、確かにタクシー乗り場と書かれた線は彼の足元にあった。
ああ、そうだった。
タクシー乗り場に来てはみたものの、一台も見当たらなくて横にズレてしまった事を、私はすっかり忘れていたのだ。
「た、大変失礼しました! すみません!」
これはもう全面的に私の落ち度なので、これでもかというくらい全力で頭を下げて平謝り。
すると、
「お前、行先どこ?」
男の人は何故か私の行き先を尋ねてきた。
「え? あ、来泉町にある遊月イベント企画という会社ですが……」
「遊月……お前もしかして、新入社員か?」
「え?」
「俺はその遊月イベント企画の社員、日吉 英輔だ」
「えぇ!?」
何の因果か、彼は同じイベント企画の社員さんで、私の上司となる人だったのだ。