意地悪な俺様上司と秘密の同居生活~異性には無関心だと思っていた彼だけど、結構独占欲強めの人でした~
「気に入られた? どうして?」
「いや、そりゃ理由はハッキリしねぇけど、森の時は景品は無いの一点張りで相手にして貰えなかったのにお前が来たらきちんと対応して貰えた事は、本人からしてみれば親身になってくれたと思ったかもしれねぇだろ? つまり七海を優しい人だと認識した。それだけなら良かったが、こう言っちゃなんだがあのイベントは子供向けのイベントで、ああいう所に男が一人でキーワードクイズの景品をわざわざ貰いに来るなんて、恐らく結構熱心なヒーローオタクだろ? 偏見かもしれねぇけど、そういう奴は普段あまり女と関わる事も少ないかもしれねぇし、異性に耐性も無いかもしれない。そんな中で親切にされたら勘違いする奴もいるんじゃねぇのかなと思ったんだ」
「……そんな……私はただ、お客様だから対応しただけなのに……」
「相手はそうは思わなかったって事だろ。七海っていうスタッフだと認識して、イベント会社の名前も書かれているから働いてる場所も分かる。だから後は職場周辺で張ってれば住まいも突き止められる。そんなとこだろ」
「その人、ストーカーって事ですか?」
「まあ、そうだろうな。そうなると空き巣に入ったのもそいつなのかもしれねぇな」
「嘘……」
あくまでも日吉さんの仮設だけど、そう言われればその線も否定は出来ないと思った。
何がキッカケで気に入られるかなんて誰にも分からないから。
「でも、最近見られてないって事は、もう諦めたとか?」
「……いや、空き巣に入った後でお前がアパートに戻らなくなったから焦って暫く止めただけだろうな。それに戻らないばかりかとうとう引っ越した。そのまま諦めりゃいいが、見てるだけじゃ飽き足らず部屋に入った輩だしな……まだ暫くは油断出来ねぇだろ」
「そう、ですか……」
恨まれて狙われてるのも怖いけど、好意を持たれていると思ったら恐怖よりも気持ち悪さの方が増していく。
空き巣に入られた時、ざっと見た限り盗られた物は無いと思ったけれど、後で部屋を片付けていた時に、今度処分しようと思ってタンスの奥に入れていた下着が無くなっている事に気づいた。
恐らく入った人は下着泥棒で、奥にしまってあった物なら気付かないと思ったのかなと勝手に解釈していた。
捨てる予定だったし下着だし、日吉さんには恥ずかしくて言えなかったけど、その人に盗られたのかと思うと気持ち悪くて仕方が無かった。
「いや、そりゃ理由はハッキリしねぇけど、森の時は景品は無いの一点張りで相手にして貰えなかったのにお前が来たらきちんと対応して貰えた事は、本人からしてみれば親身になってくれたと思ったかもしれねぇだろ? つまり七海を優しい人だと認識した。それだけなら良かったが、こう言っちゃなんだがあのイベントは子供向けのイベントで、ああいう所に男が一人でキーワードクイズの景品をわざわざ貰いに来るなんて、恐らく結構熱心なヒーローオタクだろ? 偏見かもしれねぇけど、そういう奴は普段あまり女と関わる事も少ないかもしれねぇし、異性に耐性も無いかもしれない。そんな中で親切にされたら勘違いする奴もいるんじゃねぇのかなと思ったんだ」
「……そんな……私はただ、お客様だから対応しただけなのに……」
「相手はそうは思わなかったって事だろ。七海っていうスタッフだと認識して、イベント会社の名前も書かれているから働いてる場所も分かる。だから後は職場周辺で張ってれば住まいも突き止められる。そんなとこだろ」
「その人、ストーカーって事ですか?」
「まあ、そうだろうな。そうなると空き巣に入ったのもそいつなのかもしれねぇな」
「嘘……」
あくまでも日吉さんの仮設だけど、そう言われればその線も否定は出来ないと思った。
何がキッカケで気に入られるかなんて誰にも分からないから。
「でも、最近見られてないって事は、もう諦めたとか?」
「……いや、空き巣に入った後でお前がアパートに戻らなくなったから焦って暫く止めただけだろうな。それに戻らないばかりかとうとう引っ越した。そのまま諦めりゃいいが、見てるだけじゃ飽き足らず部屋に入った輩だしな……まだ暫くは油断出来ねぇだろ」
「そう、ですか……」
恨まれて狙われてるのも怖いけど、好意を持たれていると思ったら恐怖よりも気持ち悪さの方が増していく。
空き巣に入られた時、ざっと見た限り盗られた物は無いと思ったけれど、後で部屋を片付けていた時に、今度処分しようと思ってタンスの奥に入れていた下着が無くなっている事に気づいた。
恐らく入った人は下着泥棒で、奥にしまってあった物なら気付かないと思ったのかなと勝手に解釈していた。
捨てる予定だったし下着だし、日吉さんには恥ずかしくて言えなかったけど、その人に盗られたのかと思うと気持ち悪くて仕方が無かった。