意地悪な俺様上司と秘密の同居生活~異性には無関心だと思っていた彼だけど、結構独占欲強めの人でした~
「そういえば、仕事の事で話があると言っていましたけど、何でしょうか?」
「ん? ああ、いや、まぁ大した話じゃねぇんだが、お前は何で、遊月イベント企画を選んだのか、知りたくてな」
「志望動機って事ですか」
「ああ。何か目的や目標があるなら、教育係として知っておく必要があると思ってな」
「学生時代、文化祭の実行委員をやった時にイベント作りの楽しさを知った事が、全ての始まりでした。そこからイベント作りに興味が湧いて将来を考えた時、イベントプランナーという職業がある事を知ったんです。それにはイベント企画会社か広告代理店に務めるのが一般的だと聞いて、就職を決めました」
「お前は主に企画をしたいんだな?」
「はい! それが一番の目標ですけど、勿論自分の企画でなくても沢山のイベント作りに携われれば嬉しいです」
「そうか、お前は随分しっかりした目標を持ってるんだな。見直したよ」
「そうですか? ……って、私の事、どういう風に見ていたんですか?」
「いや、うちの会社に来る奴の半分くらいはイベント作り楽しそうとか、芸能人に会えるかもなんて安易な考えやミーハーな奴がいるんだよ。そういう奴の教育係にはなりたくねぇし、そもそもすぐ辞めるからな、阿呆な考え持つ奴って」
「それで、私もそういう人たちと同じだと思ってたわけですか?」
「まぁ、否定はしない」
そりゃ、財布忘れるようなヘマはするし、忘れた事を忘れてバスに乗ろうとするくらいだから不安に思うのかもしれないけど、そういう不真面目な人たちと同じにはされたくない。
「私は夢を叶えるために一生懸命頑張ります。だから、色々教えてください」
その為にも、まずは教育係である日吉さんに認めてもらう事が何よりも重要だと思い、改めてお願いした。
「やる気のある奴は大歓迎だ。言っとくが、俺は仕事に関しては手抜きしない。覚悟しろよ?」
「はい! 頑張ります!」
やっぱり、今日はツイていた。だって、こんな素敵な人が私の教育係になったくれたのだから。
この人の元でなら頑張れる。そう思った刹那、
「英輔!!」
勢いよく店のドアが開いたと思ったら、物凄い形相の女性が私たちの席へ近付いて来ると、日吉さんの名前を口にした。
「ん? ああ、いや、まぁ大した話じゃねぇんだが、お前は何で、遊月イベント企画を選んだのか、知りたくてな」
「志望動機って事ですか」
「ああ。何か目的や目標があるなら、教育係として知っておく必要があると思ってな」
「学生時代、文化祭の実行委員をやった時にイベント作りの楽しさを知った事が、全ての始まりでした。そこからイベント作りに興味が湧いて将来を考えた時、イベントプランナーという職業がある事を知ったんです。それにはイベント企画会社か広告代理店に務めるのが一般的だと聞いて、就職を決めました」
「お前は主に企画をしたいんだな?」
「はい! それが一番の目標ですけど、勿論自分の企画でなくても沢山のイベント作りに携われれば嬉しいです」
「そうか、お前は随分しっかりした目標を持ってるんだな。見直したよ」
「そうですか? ……って、私の事、どういう風に見ていたんですか?」
「いや、うちの会社に来る奴の半分くらいはイベント作り楽しそうとか、芸能人に会えるかもなんて安易な考えやミーハーな奴がいるんだよ。そういう奴の教育係にはなりたくねぇし、そもそもすぐ辞めるからな、阿呆な考え持つ奴って」
「それで、私もそういう人たちと同じだと思ってたわけですか?」
「まぁ、否定はしない」
そりゃ、財布忘れるようなヘマはするし、忘れた事を忘れてバスに乗ろうとするくらいだから不安に思うのかもしれないけど、そういう不真面目な人たちと同じにはされたくない。
「私は夢を叶えるために一生懸命頑張ります。だから、色々教えてください」
その為にも、まずは教育係である日吉さんに認めてもらう事が何よりも重要だと思い、改めてお願いした。
「やる気のある奴は大歓迎だ。言っとくが、俺は仕事に関しては手抜きしない。覚悟しろよ?」
「はい! 頑張ります!」
やっぱり、今日はツイていた。だって、こんな素敵な人が私の教育係になったくれたのだから。
この人の元でなら頑張れる。そう思った刹那、
「英輔!!」
勢いよく店のドアが開いたと思ったら、物凄い形相の女性が私たちの席へ近付いて来ると、日吉さんの名前を口にした。