僕に依存してほしい。【ピュアBL】
すごく混んでいる小さな神社。着くと参拝する人たちの行列にしばらく並んで、やっと順番が来て参拝をしたって感じだった。
毎年そんな感じで、違うのは隣にいるのが怜くんじゃないってところだけ……。参拝のあとはおみくじを引いて、人混みから離れて誰もいないところでおみくじを開いた。
「歩夢くん、どうだった?」
「中吉。悠生くんは?」
「同じ中吉。恋愛はこの人と幸福ありだって」
「……僕も一緒だ。おみくじみせて」
「「同じ!」」
同時に叫んだ。だって、おみくじがふたり一緒だったから。
「歩夢くんと僕が一緒にいれば幸福があるんじゃない?」
「そうかもね!」
それは友達としてだと僕は思っていた。
だけど――。
「じゃあさ、恋人として付き合ってみる?」
まさか、悠生くんにそんなこと言われるなんて。僕は息を呑んだ。
「恋人とか……、僕たち男の子同士だよ?」
そんなことを言ったけれど、僕は昔から男の子に恋をしている。小さい頃から一緒にいる怜くんに。でもそれはひっそりと一方的に思っているだけでいいと思っていた。むしろバレちゃったら今までの関係が壊れちゃうかな?とか、怜くんは当たり前に女の子と恋をするんだよなとか考えちゃって、そのまま恋人にはならなくてもいいかなって。だけど、最近は僕だけを見てほしいって欲が……。
「歩夢くん、そんなこと言ってるけれど、塾に迎えに来る先輩のことが好きなんでしょ? 悩んでるのって、その人のことでしょ?」
悠生くんに悩みは話したけれど、誰とは言ってなくて……でもはっきりとばれていた。
「そう、だよ」
「僕は歩夢くんに寂しい思いはさせない。きちんと、しっかりと歩夢くんの全てをみるから。歩夢くん、好きだよ」
悠生くんが真剣な表情で僕の目を見てきた。言葉にも説得力がある。だってすでに自分を見てくれているんだなって感じられるし。
毎年そんな感じで、違うのは隣にいるのが怜くんじゃないってところだけ……。参拝のあとはおみくじを引いて、人混みから離れて誰もいないところでおみくじを開いた。
「歩夢くん、どうだった?」
「中吉。悠生くんは?」
「同じ中吉。恋愛はこの人と幸福ありだって」
「……僕も一緒だ。おみくじみせて」
「「同じ!」」
同時に叫んだ。だって、おみくじがふたり一緒だったから。
「歩夢くんと僕が一緒にいれば幸福があるんじゃない?」
「そうかもね!」
それは友達としてだと僕は思っていた。
だけど――。
「じゃあさ、恋人として付き合ってみる?」
まさか、悠生くんにそんなこと言われるなんて。僕は息を呑んだ。
「恋人とか……、僕たち男の子同士だよ?」
そんなことを言ったけれど、僕は昔から男の子に恋をしている。小さい頃から一緒にいる怜くんに。でもそれはひっそりと一方的に思っているだけでいいと思っていた。むしろバレちゃったら今までの関係が壊れちゃうかな?とか、怜くんは当たり前に女の子と恋をするんだよなとか考えちゃって、そのまま恋人にはならなくてもいいかなって。だけど、最近は僕だけを見てほしいって欲が……。
「歩夢くん、そんなこと言ってるけれど、塾に迎えに来る先輩のことが好きなんでしょ? 悩んでるのって、その人のことでしょ?」
悠生くんに悩みは話したけれど、誰とは言ってなくて……でもはっきりとばれていた。
「そう、だよ」
「僕は歩夢くんに寂しい思いはさせない。きちんと、しっかりと歩夢くんの全てをみるから。歩夢くん、好きだよ」
悠生くんが真剣な表情で僕の目を見てきた。言葉にも説得力がある。だってすでに自分を見てくれているんだなって感じられるし。