僕に依存してほしい。【ピュアBL】


 旅行から帰ってきた。
 今回の旅行はいつもと違ったなぁ。寂しいことがいっぱいあった。

 でも、朝食バイキングの時にうれしいことがあって。8時半までバイキングのご飯を選べるんだったんだけど、結構ギリギリに朝ご飯会場のレストランに着いた。急ぐの苦手だからあんまりおかずお皿に盛れないなって思っていたら、怜くんが「飲み物準備して待ってな?」って、素早く僕の分を準備してくれた。

 しかもいつも朝食バイキングで自分が食べてたおかずばっかりだったから、僕が食べるおかずを覚えていてくれていたのかな?って。それがうれしくて、僕はにこにこしていた。


 帰ってきてからは怜くんと一緒にいる時間はなかった。最近は悠生くんと一緒にいることが多くて、悠生くんが家まで送ってくれるからか、塾が終わっても待っていてくれることもないし。

 話が全然出来てない。

 隣に住んでいていつでも会える距離なのに、もったいないな。

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