僕に依存してほしい。【ピュアBL】
 再びベッドの上にふたり並ぶと、悠生くんがスマホのチェックを始めた。

「悠生くんはスマホで何かやってたりするの?」
「うーん、最近はゲームしてるかな。これなんだけどね……」

 悠生くんがスマホを見せてくれた。なんか冒険するゲームらしい。

「歩夢くん、一緒にやる?」

 ゲームかぁ……テレビ画面のゲームをやったことはある。最近はやってないなぁ。
 やってみようかな?

「うん、やる」
「じゃあ、まずはアプリをダウンロードして……」
「ダウンロード? なんか難しそう。おまかせしていい?」

 悠生くんにスマホを渡した。
 横からチラリと覗き込んだ。

 悠生くんは、慣れた手つきでアプリをダウンロードして、設定もしてくれている。

「キャラ、何がいい?」

 攻撃魔法の得意なキャラ、剣で攻撃するキャラとか……いっぱいある。ちなみに悠生くんは勇者。うん、悠生くんっぽいな。

 一覧全てをチェックしてみた。
 キャラクターの種類、10以上はある。

「じゃあ、この白魔法使いにする」

 白魔法使いは主に回復やパーティーメンバーの攻撃力を強化したりする補助的な役割をする。僕は攻撃とか上手く出来なさそうだし。これがいいなとすぐに決まった。

「なんか歩夢くんっぽいね」
「そう?」

「どんなところが自分っぽいんだろう。攻撃上手くなさそうだったり、みんなの後ろにいそうなところとかかなぁ」

 なんて言っていたら「癒し系なところが歩夢くんっぽくて、あとは回復魔法も使えそうなところかな」って教えてくれた。


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