貴方の声が、心が聴きたい
その時、とある教室から誰かが飛び降りてきた。
「ねぇ、なに俺の澪傷付けてんの」
飛び降りたのは、まさかの遥人さんだった。
2階から綺麗に着地してこちらへと歩いてくる。
クラスメイトは遥人さんを避けるように私から離れていった。
でも、徳川くんだけが顔をさあっと青くして動かなくなってしまった。
「お前だよね。そこの茶髪」
遥人さんは徳川くんを指さした。
「遥人さん、私が不注意だったのがいけなかったんです。なので………」
説得しようと試みたが…………。
「俺、見たよ。お前が澪に突っ込むところ。それに、そこで動けなくなってるのがいい証拠だろ」
ダメらしい。
「遥人さん、誰にでも失敗はあります。今回のことを今後にいかしていけるでしょう、毎日のようにわざとやっているというのなら話は別ですけど、彼はいつも気遣いがとてもよくできる好青年ですよ」
「だけど、俺の澪に怪我させたんだよ。俺の可愛い澪に」
「いいですよ。誰でも怪我くらいします」
遥人さんをじいっと見つめると、はぁと息を吐いて徳川くんを睨んだ。
「お前、次やったら容赦しねぇからな」
徳川くんは焦ったように何度も頷くと耐えきれなくなったか走って逃げた。
「澪は保健室。怪我してんだから」
私に向き直ったかと思えばいきなり抱きかかえてくる遥人さん。
「いや、このくらい大丈夫ですよ」
「だいじょばないから。大人しく連れてかれろ」
「でも、まだ授業中ですし」
そこまで言うと、遥人さんからは冷たい視線が返ってくる。
「お前は、俺のなに?」
「っ、オモチャ、です………」
「そうだ。お前は俺のだ。だから俺が好きにする権利くらいあるよな」
「はい………っ」
遥人さんは満足気に微笑むと先生を見た。
「ねえ、澪、保健室につれてくよ」
「どっ、どうぞっ!!」
先生は恐ろしいものでも見たかのような反応をしていた。
「ねぇ、なに俺の澪傷付けてんの」
飛び降りたのは、まさかの遥人さんだった。
2階から綺麗に着地してこちらへと歩いてくる。
クラスメイトは遥人さんを避けるように私から離れていった。
でも、徳川くんだけが顔をさあっと青くして動かなくなってしまった。
「お前だよね。そこの茶髪」
遥人さんは徳川くんを指さした。
「遥人さん、私が不注意だったのがいけなかったんです。なので………」
説得しようと試みたが…………。
「俺、見たよ。お前が澪に突っ込むところ。それに、そこで動けなくなってるのがいい証拠だろ」
ダメらしい。
「遥人さん、誰にでも失敗はあります。今回のことを今後にいかしていけるでしょう、毎日のようにわざとやっているというのなら話は別ですけど、彼はいつも気遣いがとてもよくできる好青年ですよ」
「だけど、俺の澪に怪我させたんだよ。俺の可愛い澪に」
「いいですよ。誰でも怪我くらいします」
遥人さんをじいっと見つめると、はぁと息を吐いて徳川くんを睨んだ。
「お前、次やったら容赦しねぇからな」
徳川くんは焦ったように何度も頷くと耐えきれなくなったか走って逃げた。
「澪は保健室。怪我してんだから」
私に向き直ったかと思えばいきなり抱きかかえてくる遥人さん。
「いや、このくらい大丈夫ですよ」
「だいじょばないから。大人しく連れてかれろ」
「でも、まだ授業中ですし」
そこまで言うと、遥人さんからは冷たい視線が返ってくる。
「お前は、俺のなに?」
「っ、オモチャ、です………」
「そうだ。お前は俺のだ。だから俺が好きにする権利くらいあるよな」
「はい………っ」
遥人さんは満足気に微笑むと先生を見た。
「ねえ、澪、保健室につれてくよ」
「どっ、どうぞっ!!」
先生は恐ろしいものでも見たかのような反応をしていた。