惑わし総長の甘美な香りに溺れて
話しながら歩いて、少しは緊張も治まったと思う。
でも早く陽を助けたいって思いはあるから、焦りがあるのは変わらない。
「会長は来てるみたいだけど、手下はそんなに連れてきてないみたいだ。手下連中は数で抑えとけ。俺はこの子と突入する」
笙さんの指示を受け、みんなはピリッと緊迫した雰囲気を醸し出す。
「行くぞ」
その一言で、私たちは施設内へと突入した。
「なんだお前ら!」
「刃向かうつもりか!?」
スーツ姿の屈強な男たちをSudRosaの人たちが人数任せで抑え込んでいく。
私はその間を縫って先に進む笙さんの背中を必死に追った。
どんどん施設の奥へと進んで行き、目的地の入り口にいた啼勾会の男も抑え込む。
「このっ! 笙! お前なにしてる!?」
数人にのし掛かられて動けずにいる啼勾会の男は、笙さんを非難した。
けれど笙さんは存在ごと無視し、入り口に備えついているパネルを操作する。
カメラがありそうな部分に顔を向け、ピピッと認証完了の音が鳴った。
「お前ら頼んだぞ! あんたは来い!」
「はい!」
入り口が開き始め、男を抑え込んでいるSudRosaのメンバーに声を掛けた笙さんは私にも指示を出しすぐに走り出した。
でも早く陽を助けたいって思いはあるから、焦りがあるのは変わらない。
「会長は来てるみたいだけど、手下はそんなに連れてきてないみたいだ。手下連中は数で抑えとけ。俺はこの子と突入する」
笙さんの指示を受け、みんなはピリッと緊迫した雰囲気を醸し出す。
「行くぞ」
その一言で、私たちは施設内へと突入した。
「なんだお前ら!」
「刃向かうつもりか!?」
スーツ姿の屈強な男たちをSudRosaの人たちが人数任せで抑え込んでいく。
私はその間を縫って先に進む笙さんの背中を必死に追った。
どんどん施設の奥へと進んで行き、目的地の入り口にいた啼勾会の男も抑え込む。
「このっ! 笙! お前なにしてる!?」
数人にのし掛かられて動けずにいる啼勾会の男は、笙さんを非難した。
けれど笙さんは存在ごと無視し、入り口に備えついているパネルを操作する。
カメラがありそうな部分に顔を向け、ピピッと認証完了の音が鳴った。
「お前ら頼んだぞ! あんたは来い!」
「はい!」
入り口が開き始め、男を抑え込んでいるSudRosaのメンバーに声を掛けた笙さんは私にも指示を出しすぐに走り出した。