雪の匂いにキミとの恋を
「一生……許してあげないから……」

「うん……」

「でも……これからはずっと……琢磨の隣にいさせてよね」

私の言葉に琢磨が一瞬驚いてから、綺麗な二重の目をふっと細めた。

「もう離さない」 

琢磨が私の顎を持ち上げる。

そして私が琢磨の首に両腕を回せば、真っ白な雪と一緒に琢磨のキスが降ってくる。

「琢磨、大好きだよ」  

私は空からの白い粒がぼたん雪に変わったのを見つめながら、もう二度と離すことがない、雪の匂いのするキミとの恋をぎゅっと強く抱きしめた。





おしまい⛄️

2023.12.29 遊野煌

※フリー素材です
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

3分でわかる学校の不思議なウワサ
遊野煌/著

総文字数/11,179

ホラー・オカルト20ページ

表紙を見る
タナトスの影
遊野煌/著

総文字数/5,708

ホラー・オカルト9ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop