その手で結んで
バタン、と扉がしまると同時に正面から翔琉にギュッ、と抱き締められた。
「か、翔琉?」
「腹が立つ、舞白は何もわかっていない」
翔琉の唇が舞白の唇に近づきそうなところで止まり、舞白の首にちゅっとキスを落とした。その後首筋に鋭い痛み。次々と噛んでいく。
噛んでる、だと!?
「っ!?…………い、痛い!痛い!」
涙目になりながら翔琉の体を叩くけどまったく聞いてくれない。
「おーい、翔琉やりすぎるなよぉー!」
と、扉越しにのんきな声が聞こえる。
いや、助けろよ!!
「…………ちひっーーん!?」
口を塞がれて声を出させてくれない。
その間も別の首や腕を噛まれる。
痛い痛い痛い!!!
「…………っ」
ぐったりして私は床に座り込んだ。腹が立つので睨んでやろうと顔を上げると翔琉は口を脱ぐって冷たい瞳で舞白を見下ろしていた。
「次、俺を不機嫌にさせたら、こうだから」
そういって翔琉はリビングを出た。
え、えぇ…………
壁にもたれながら立ちあがろうとした時に腕を見ると沢山の噛み痕が散らばっていた。
舞白は言葉を失うので合った。